SENNHEISER / HD600
音楽制作のモニター用に導入したヘッドホン
SENNHEIZER社 HD600について
レビューしていこうと思います。
HD600は
SENNHEISERが1997年に発売したオープン型ヘッドホンで
発売から20周年たった2017年に300台限定で復刻した
レジェンド的製品。
Macの製品が製造中止から5年経ったらヴィンテージ製品と言われ
7年経つとオブソリート製品となり修理も受け付けてくれない昨今....
20年経った製品を再販するSENNHEISER。
20年経っても一線級のアイテムとして使える製品を
開発していることに尊敬します。
HD600の後継機種HD650、HD660Sも検討していたのですが
beyerdynamic社のDT 1990 PROを同時に購入し
新しい音像はDT1990 PROで聞けると考えて
SENNHEIZERの方は20年使われ続けた
安定、信頼感のあるHD600にした経緯があります。
実際に色々なソースの音源を聞いてみて
HD600にしてよかったと感じています。
その理由としては
beyerdynamicのDT 1990 PROは
解像度が高く、上から下まで周波数が再生される
現代的なサウンドになっていると感じるのですが
「ヘッドホンで聞いている」「チェックしている」
印象が強く長時間作業していて疲れる日もありました。
高域が聞こえて、解像度も高いので
周波数特性はフラットだとは思うのですが
ハイハットの音やボーカルの高い部分が耳に付く
耳元でずっと鳴っているように聞こえる曲があり
疲れるかも....と休すむことも。
HD600のサウンドは
ハイパスといったら大げさですが
高域がなだらかにロールオフする印象で
聴き疲れしない安定感がありました。
高域が聞こえなく篭っている訳ではなく
モニター用に高い周波数が確保されているので
ナローな訳ではないです。
派手で解像度が高いフレッシュな音というよりも
マットな質感というか、音の減衰も速い印象で
まさにモニター用に求めていた質感。
大絶賛。
そして高域が控えめな分ロー成分を感じることができ
最近流行りのTRAPやHIPHOPのSubLoも
再生されています。
1997年に発売されたヘッドホンが
2018年の最先端なサウンドも不可分なく
再生できてしまうというのは神の仕事というか
未来が見えているとしか思えません。
DT 1990 PROの方が低音が出力されているのかも
しれませんが、同時にハイも強く出力されているので
耳が高域の印象に引っ張られ低域を意識するのは
少し難しい印象でした。
買ってよかったHD600。
またモニタースピーカからヘッドホンに変えた時の
違和感も少なく、付けっ放しにしていて
ヘッドホンを付けていることを意識しない時間があり
驚きました。
スピーカーはリボンツイーターでない限り
高域は耳の近くで鳴らないし
低域も再生されているので
HD600はスピーカーの印象に近いのだと予想しています。
現状でも十分なサウンドを出力してくれている
HD600ですがACOUSTIC REVIVE社のケーブル
RHC-2.5HS-S-TripleC-FMにリケーブルして
解像度を上げてみたいという気持ちがあります。
ただケーブルだけで47000円という
価格なのでいつ買えるのか......
またレビューできる日を願って
HD600のBLOGとさせていただきます。